2019年10月24日木曜日

更新を追いかけている作品2019年10月②

今回紹介させていただくのはこちら。

【改訂版】死に戻りのマジックガンナー 出稼ぎオッサン異世界記


 主人公は売れない小説家、反町寛二。小太りでバツイチの三十代。唯一の心の支えは、別れた奥さんに引き取られた一人娘との月一の面会。
 娘の養育費を稼ぐため、蕎麦屋のバイトで足をパンパンにし、とぼとぼと帰宅中、怪しげなコスプレ美少女から声をかけられる。
 コスプレ美少女の話を、てっきり異世界物の小説の執筆依頼かと勘違いする反町。

 言われるがままに行動する。すると、次の瞬間、荒廃した平行世界に転移していた!

 なろうの転移系では、珍しい平行世界もの。しかも、その平行世界は魔物が出没し、荒廃している。
 かわりに人類は皆、スキルを手にいれていて、主人公にも……。

 人間臭い葛藤あり、ダメな所ありの主人公ですが、娘のために頑張るパパの姿に、応援したくなります!

【改訂版】死に戻りのマジックガンナー 出稼ぎオッサン異世界記

2019年10月21日月曜日

勘違いのスパイラルが楽しい非転生異世界物

 今回紹介させていただくのはこちら。

お前が勇者だギルバード!~勘違い腰巾着と没落王子の勇者伝説~


 魔物のもたらした病で、子供だけが死んでしまう領地。その地で唯一生き残った少女エミリア。彼女には本人も気がついていない戦う力があった。

 そこにやって来たのは、王宮を追放された王子ギルバード。

 子供が他にいないという理由だけでギルバードの相手をさせられていたエミリアは、初めは彼を嫌っていたが勘違いからギルバードを尊敬し慕うようになっていく。

 エミリアの高い戦闘能力と周囲の勘違いで、どんどん高まるギルバードの名声。さらにギルバード自身も強くなっていき……。


 主人公のエミリアと、エミリアとギルバードを取り巻く人々がともに勘違いをしていく、というのが面白い。
 一人冷静なギルバード。最初は嫌なやつかも、と思わせておいて、一番読者が共感できる立ち位置に、実はいて。だんだんと周りに振り回されるギルバードが愛しくなっていきます。

 何故エミリアだけ生き残ったのか等々、まだまだ明かされない謎が色々あって、今後の展開が楽しみです。

お前が勇者だギルバード!〜勘違い腰巾着と没落王子の勇者伝説〜

2019年10月8日火曜日

なろうに投稿している自作の宣伝

・ゲームをしてたらいつの間にかゲームキャラでゲームのような世界に迷い混んでたけど始まりの町が廃墟になってて回復の泉で命を繋いでいます。






 オープンワールドタイプのゲームで最強まで育てたキャラのスキルを持って転生した主人公。転生先もゲームのような世界だったが、何故か誰もいない。町も荒廃していて、食べ物もない。

 唯一残っていたのは回復の泉。浸かると、なんと空腹まで癒えて……。


 自作の宣伝は難しいですね。他の方の作品ならいくらでもお薦めするフレーズが出てくるのですが。
 仕方ないので、データ的な事をあげておきます。
 ・処女作です。
 ・2015年投稿開始。足掛け四年の後に完結しました。
 ・一万字ちょっとの短編。
 ・ジャンル別ランキングには二度、載りました。評価等頂いた方々に、最大限の感謝をば。

 頂いた感想から。

・「緩やかな絶望感が好き」という評価を頂きました。
・「口語で読みやすい」
・最後の部分をもっと読みたい、という評価を頂きました。

 


2019年10月6日日曜日

【番外編】ノベルアップ+で拝見した面白いSF

 今回はなろうを離れて、ノベルアップ+で見つけた面白いSFを紹介させて頂きます。

「終末のキャンプ」


 人類も生き物も消えてしまった世界。一人の女子高生がカブにのり、旅をしています。
 コンビニやスーパーから缶詰やレトルトをお借りして、キャンプをはる旅路。
 コンビニに入るときには挨拶。そして食べ物をお借りする、という線引き。しっかりとした常識を持ち、誰もいない世界の終わりに明るさを失わない主人公。

 毎回の食事の準備の描写も秀逸で、限られた食材と調理法で、最大限の美味しさを追及している様子がひしひしと伝わって来ます。

 そんな一見明るく振る舞っていた様子が途中から一変。人類滅亡の原因とおぼしき存在が、その存在感を増してきて……。
 
 丁寧な描写で描かれるポストアポカリプ物が好きな方には是非お薦めしたい作品です。

終末のキャンプ


2019年10月1日火曜日

更新を追いかけている作品2019年10月

 今回紹介させていただくのはこちら。

ダンジョンが出来て3年。いきなり世界ランク1位になった俺は、会社を辞めてゆるゆると生きてます。


 年間ローファン1位に輝いている名作。
 きっと読まれている方も多いかと思います。今さらなのと言われてしまいそうですが、本当に面白いので書かせて頂きます。

 あらすじとしては、ダンジョンが出来て、偶然最強になった主人公が正体を隠して無双する。徐々に仲間も集まって……。
 と、王道のローファンです。

 では、何が凄いのか。一番のポイントは、多様な無双の形です。

 ローファンならではの現実世界準拠の世界観。そのなかで、手にした力をそのまま発揮して無双するのは、ストーリーが進んでからになっています。その前に現実世界ならではの経済的な無双が行われる。しかも、その描写も面白い。そして、そのバランスも素晴らしい。

 読者が飽きずにもっと読みたい、と思うボリュームにジャストの量で無双しているところが描かれているのです。

 次に推したいのが、説得力のある世界観。特にダンジョンの成り立ちが、きっとしっかり設定されているんだろうなというのが、読んでて感じられます。

 それも謎解き風に徐々に明かされていくのも、読んでいて期待が煽られます。

 小ネタが良く取り上げられるこちらの作品ですが、その背景にあるストーリーテラーとしての作者様の力量の高さが本当に素晴らしいです。

ダンジョンが出来て3年。いきなり世界ランク1位になった俺は、会社を辞めてゆるゆると生きてます。